映画「宝物の抱きかた」公式サイト

COMMENT

大木萠
(映画監督)

この映画を例えるなら、裸足で田んぼの中に入って「ひゃ〜っ!気持ちいい〜」って言って喜んでたら、虫踏んづけて「うわっ!!!最悪だよチクショー!」って言って怒ってる、みたいな。
そりゃ裸足なんだからそうなるでしょ、って。そんな映画です。別に足の映画ではないのですが。
でも、かっこいい靴を選ぶのも社会人としてとても大切なんだけど、できれば、一回でもいいから裸足で土を踏んだその足で、いい靴を履きたいなと思わせるのです。

榎本桜は、きっと裸足で歩く土の道の感触を知っている男なのだ。
そしてそれは、人が人と生きていくうえでとても重要なことなのだと、私たちはこの映画を観て気付かなくてはならない。

イジリー岡田
(芸人)

僕が思う、
人生で大切な、感謝と尊敬と縁が全て描かれていた素晴らしい映画でした。


丁度 明日 実家に帰ります。

弟に聞いてみます。


『宝物の抱きかた』
を見なかったら、一生聞かなかったであろうこの質問...

ねぇ、俺ってどんな兄貴?

三浦浩一
(俳優)

あの冒頭の二つの映像で釘付け!編集が見事!本編はゆったり流れてゆく。忘れられないシーン、忘れられない表情、忘れられない挿入歌、斬新な構図、揺れるカメラ。
またやられた!!ホントに良かった。「カメラを止めるな!」の時もそうだったけど、無名監督、無名俳優関係ないなァ。「宝物の抱きかた」まったく地味だけど、あったかくてグッとくる!あ〜、これが映画だなァ(^-^)最高の夜だ!

坂口理子
(脚本家)

つくりたいものをつくる、撮りたいものを撮るというひたむきな情熱に彩られた映画でした。(上映後のアフタートークまでセットでぜひ!)

沢田知可子
(歌手)

たまらなく哀愁があって、放っておけない気持ちの余韻が素敵でした。
じんわりと心に染み込む人の情けに、日本人の粋も受け継がれて、こんな素敵な価値観持った若者がいると思うと嬉しくなりました。

緑川静香
(女優)

いろんな形の愛があり、いろんな家族の形がある。
どんな形であっても家族というものはいつまでも繋がっているもの。
当たり前の事を当たり前と思わず、改めて感謝をしないといけない。
家族感は特に、気持ちを伝えるのは恥ずかしいけど、なるべく言葉にしてみよう、そう思いました。
号泣した後、心が暖かくなったそんな映画。

松浦慎一郎
(俳優)

夫婦のやり取りをジッと見つめる主人公
「...この人こんな顔するんだ」
あの瞬間に主人公と榎本さんの生き方やこれまでの人生の片鱗を感じ、心と興味を持っていかれました。
不器用な人間の純粋なまでの真っ直さ見て欲しいです。

小柳安夫
(日本大学芸術学部文芸学科講師・映画検定1級)

今後ずっと見られ続けるべき新しい傑作の登場である。
榎本桜監督の処女作「宝物の抱きかた」には、例えばリニアモーターカーがリヤカーのスピードで走っているような覚悟が感じられる。監督が子役のゆうきくんとともに走れるように、成長できるように、そして10年後、15歳になったゆうきくんと一緒に映画を見続けられるように。
監督自身が祖母を亡くした経験から生まれた作品だという。そのとき「良かった」と思う自分がいることに驚き、母に話すと、「祖母はこれから生きていく人へ、自分たちに使う時間をくれたんだ」と語った。
これは、自分の宝物を抱いて生きていくことを決めた監督が、映画を見てくれる皆さんに贈ったかけがえのない宝物なのだ。

荒谷清水
(俳優)

「宝物の抱きかた」鑑賞。不器用で純粋な奴らの大切なものの守り方。時にそれはルールを飛び越えても構わないという意志...思わず常識に囚われた自分を振り返り反省。カメ止め同様に低予算でも面白い作品は撮れる。その可能性に勇気をいただきました。何よりまだ無名の役者達が素晴らしい。オススメ!

池田良
(俳優)

監督も主演も榎本桜。この作品を撮りたい、この役を自分がやらねばならない、そういう切実さを桜の演技から感じました。嫉妬したよ。ちょっと。

両沢和幸
(監督・脚本家)

ピュアな映画です。作りたいという思いが、そのまま表現されていています。それはなかなか難しい事で、予算や技術の壁を越えて伝わって来るものがあります。

加藤綾佳
(映画監督)

もっとずっと子供の顔を見たいって思いながら観てたけど、映画の終わりで、大人たちの方が5歳の少年よりずっと子供なのかもしれないなって。そんな気がしました。

誰かと一緒にいたい不器用な人たちの、宝物を持つ苦しさと、一握りのキラキラ。

キムテヒョン
(広告ディレクター)

キムテヒョン【広告ディレクター】

二人の兄弟の話を描いているが、二人はよく昔話をしている。
それはきっと昔にはあって、今はないものがあるからに見える。
今にはない「宝物」をずっと探し続けた榎本さんの役が印象的でした。

伊藤拓也
(映画監督)

いい役者が揃えば、シンプルでも優しい、温かい映画になるんだと、改めて気付かせてくれました。
不器用なあなたにぜひオススメの作品です!

黒田勇樹
(俳優 映画監督 脚本家 演出家)

全ての登場人物の仕草ひとつひとつに、計算を超えたリアリティがあり、そこまでに俳優たちが積み重ねてきた経験や訓練、想いが感じられる。
荒削りな映像ながら、その切り取り方の繊細さに監督の持つ本質的な優しさがダイレクトに伝わり、観た人間を芯から温かい気持ちにさせるバブの様な素敵な映画でした!

宮越 大樹
((株)アナザーヒストリー取締役、マスターコーチ)

ボロボロ泣いた。シーラの関わってる映画を観て。
何が正しいなんてない。他人がなんと言おうと良いと思うことを一生懸命するんだ。間違ってたら、
謝って、大切なもののためにやり方を変える。そして人を責めずに理解し合いたいと思うこと。
そのことに勇気が持てたら人生は変わる。
本当に素晴らしい映画でした。あたしが伝えている世界観がお好きな人は大好きだと思います。
昨晩の感動冷めやらず。。。「不器用だって大丈夫だ。大切な宝物を抱きしめることは、誰にでもできる」と言い続けたい!

賀々贒三
(映画監督)

控えめな構成に肉付けされた明解な人物描写、愚直なまでの共感性。演劇的な前駆体としてのそれが、劇的展開に消費されることなく積み重なり、静かな物語を浮かび上がらせていく。

中村光男
(映像作家)

あまりハッキリとは言えませんが、僕は後半のあるシーンで心を掴まれました。
ぜひ皆さんに観て欲しい。

分かること、理解すること、受け入れること、大人になること。
向き合わなきゃいけない問題と葛藤が人それぞれにあることをこの映画は教えてくれます。

何かを乗り越えようと真摯に向き合う人は美しい、と感じさせてくれる作品です。

岡元雄作
(映画監督)

中盤からまさかの真相で引き込まれました。
子供にとって親の存在とは何だろうと考えさせられました。
私にも兄がいるので、兄弟愛もすごく心に残りました。
とても優しい気持ちになれる暖かい映画です。

大山晃一郎
(映画監督・演出家)

スーっといつのまにか物語が入ってきて、気付いた時には涙が流れていました。みんな何かが足りなくて、ぶつかったり交わったりしながら進んでいく。たまに後退する時もある。大切な人との「アナログな絆」を大事にしなければなぁとシンプルに再確認しました。シンプルって素敵やん。
ってめちゃ褒めてもうた!くそ監督のくそ映画です!超絶オススメです!!

中野マサアキ
(劇団外組 座長)

大切なもの、家族、宝物、何気ない普段の生活で感謝すべき事を改めて考えさせてくれる。

そんな映画。
そこに空気、自然、匂いなどが混ざり合ってくるから、より深く思える。
観終わった時に、当たり前のことにありがとうと言いたくなりました。

田島基博
(映画監督)

物凄く優しく
やさぐれた心を癒してくれる、そんな映画でした。

愛って何だろう、、、
帰り道ずっと考えてました。

河野正人
(映画プロデューサー)

自分たちが当たり前に持っている「愛」を改めて思える作品でした。兄弟愛、親子愛、故郷愛、母性愛?父性愛?情愛?全てのシーンが全ての日常的な「愛」に満ち溢れてました。また、流れる音楽がより一層自分の持ってる愛への自問自答をしてしまう気持ちにさせられました。不器用な主人公が守りたかったものは何か?決して派手ではないが、ずっと心に刻まれる映画なのは間違いないと思いました、、、

谷口雄一郎
(映画監督)

正論というものを口に出すことは、実はとても勇気がいることだったりする。何故ならその正論を浴びせられる人物こそ、また別の正論を持っていたりするから。
この物語の主人公は、各登場人物が正論を持つ中、正論を言葉にしない。正論というより、行動をする。正行というべきか。
世論や世間体というものとのバランスを取ることにより回っている世の中において、果たして、自分はどういう「行い」をできるか?
正しいとか間違ってるかは、正にそれぞれの正論があるので、判断は出来ないが、この映画の登場人物達の「行い」は、宝物を抱くかのように、愛おしい。それを人は「やさしさ」と呼ぶのだろうか...

樺沢紫苑
(精神科医・作家)

これほど濃厚な人物描写は、最近の映画ではなかなかないぞ。というレベルの重厚感のあるヒューマンドラマ。美化したり、映画のために取り出されたわざとらしい兄弟関係ではない。どこの家にもありそうな、非常にリアルな兄弟関係が描かれています。「こんな奴、実際にいないだろう」的な作品が多い昨今、現実の延長としてのリアルな空間が描き出されます。生活感のただよう日常描写の積み上げ。そう、そんな平凡な日常の中に、「宝物」が埋もれているかもしれないよ。そんな「宝物」を見つけてみよう。あなたの「宝物」は何ですか、というテーマには強く共感します。劇中のとあるシーンで自分と父親との昔の思い出が、フラッシュバック的に蘇り、グッときました。
父親との思い出。これが、私にとっての「宝物」だったのかもしれないな・・・と。

塩出太志
(映画監督)

「こうするのはそりゃ正しいけど、お前はほんとにそれでいいの?」と問われている感じがしました。
個人的には正論と正解は違っていて正論は義務教育の結晶でいわゆる多数が考える常識的な思考。ここでの正解というのは「自分の中の正解」で、どちらも不器用でそれが映画のゴツゴツとした雰囲気を作ってました。見終わったあと、これは「兄弟の心の距離」の話だと思いました。
兄は直感、感情的に行動する弟を本当は少し羨ましかったり、弟は逆に兄が羨ましかったり、互いに欠けている物を欲する。人間そういうものかもと思いました。自分にない物を持ってる人をみるとやっぱり羨ましいですもん。
そんな二人がラスト心が少し通うようなシーンがあります。それが観てるこっち側にも伝わってきて少しにやけました。
多様な見方ができて、色々な感想が出る映画だと思うので気になった人は是非劇場で観て欲しいです。

田村専一
(映画監督)

自分にとっていい事なのか、相手にとっていい事なのかとかなんやかんや計算して行動する奴おる。
そんなことより間違ってようがどうであろうがバカだから考えずに行動してまう奴、好き。
宝物はひとつだけちゃうな!!

福島真也
(劇団東京イボンヌ 主宰)

面白かった。
ここ数年で観た映画で一番面白かったかも。
兄と弟、母と息子、それぞれバラバラだった感情が一つにまとまるまでを描いた作品で、色んな立場の色んな感情が丁寧に繊細に描写されていました。私途中、不覚にも涙腺を破壊されました。笑

何だろう、監督の独特のリズム、世界観に巻きこまれた感覚かも。監督のリズム感、視点がすごく心地よかったです。

役者も良かった。
あの世界観を表現するのは大変だったと思うけど、皆さんすごく繊細に表現されてて素晴らしかった。

あんまり面白かったので、打ち上げまでお邪魔させて頂きました。笑

まだ観てない方は是非。
何かを持ち帰れる映画だと思います。

代田昭久
(長野県飯田市教育長)

私も、兄と二人兄弟です。似てるところや違ったところをたくさん感じていました。お互いの違いを認めつつ、支え合う兄弟二人の距離感がとても共感できました。すでに私の兄は亡くなったのですが、映画のような二人の会話をもう一度してみたくなりました。

河西邦剛
(弁護士 レイ法律事務所)

家族の新しい在り方について考えさせられた。
親子、兄弟、家族、様々なスタイルが増えているなかで、新しい家族の在り方を提案する作品である。
弁護士としても、人の幸せのかたちに合致した法律でなければならないと改めて実感した。

田畑智子
(女優)

家族ってやっかいだ。

理解に苦しむ時もある。一生会いたくないと思うくらい喧嘩する事もある。そっと寄り添い思いを共有することもある。色んな家族の形ってあると思う。時にはやっかいだと感じてしまうが...家族って一生何があっても家族、一番気を遣う存在なのかもしれない。

でも、私はそれでいいと思う。

やっぱり家族はいいもんだ。

そう感じさせてもらった90分でした。

渡辺いっけい
(俳優)

監督が伝えたい事がしっかり観客に伝わる映画は稀ですが、これはその「稀な映画」。人間が描けている。それに尽きます。